ここにまた手放したくない作品が出来上がってまいりました・・・♪
※岡壱氏曰く「今回の三体でもうカエルは創りませんよ・・・」
岡壱氏が手掛けられる最後のカエルとなってしまうのか!?
カエルの根付を初めて紹介したのは四年前。
嫁いで行った直後から、多くのお客様から再販リクエストのお声をいただいていた
「カエル」の挿し根付がついに出来上がりました!
四年の間、岡壱氏と顔を合わすたびに
タイミングを見て再作製をお願いしてきた「カエル」・・・
今回ようやく岡壱氏に重い腰を上げていただき(笑)作製していただいた格好です。
作製にあたっては「三体」平行して彫り進めていただいたこともあり
ここに「カエル3兄弟」が誕生したはこびとなります!
将来兄弟離れ離れになるとは思いますが、各々の嫁ぎ先で可愛がっていただければ幸いです。
この根付は<挿し根付>のほかに<置き根付>としてもお楽しみいただけます。
カエルの身長は<約7.0cm>と縦に長い形状。
ぬめっとした背中に均整のとれた筋肉、そして何とも言えないとぼけた表情・・・
何かに掴まっていたいようなユーモラスな表情がとてもキュートな一品です。
製作過程においてこのカエルの根付けは
素材の黄楊の木を横にスライス状に裁断するのではなく、
捨ててしまわなければならない部分が増えるけれども
仕上がりの強度のことを考慮して
あえて縦に裁断してから贅沢にカエルの形を象っていかれます。
刃物を入れていくうちに節に出くわし何度も途中で捨てて
また一から素材を用意しながら進めたと・・・苦労話は尽きません・・・。
それだけこの作品を創るには、より多くの時間と気力が必要なのだと岡壱氏は仰います。
其処ここに現れる黄楊の木目もひとつの景色となった素晴らしい作品です。
目の部分は「泪目」仕上げ!
「黄楊」⇒「鼈甲(べっこう)」⇒「黒檀」の象嵌仕上げのお手間いり。
両手と顔だけを帯から覗かせて挿していただくのがスタンダード。
逆さバンジージャンプみたいな格好にはなりますが、
もちろん「根付紐」を通してもお使いいただけます。
また「置き根付」として飾ってお楽しみいただけるように
付属品として台座も創っていただきました。
また嫁ぐ際には「覗いてみよう」というタイトルの
岡壱直筆の桐箱にセットしてお納めさせていただきます。
しかもお手製のお布団に寝かせた状態で・・・
この箱にセットされていれば将来値打ちが上がるかもしれませんね(笑)
使い込むほどに熟(な)れてゆく黄楊本来の経年変化も充分お楽しみいただけるはずです。
作者<岡壱>の名入りは自信作の証です。