一口に「さらし」や「ガーゼ」と申しましても品質ランクにはピンからキリまでございます。 弊店がご紹介とさせていただく肌着や裾除けは、永年の経験からそれらの用途、機能に適した素材を厳選し使用しております。 またその縫製は商品ごとの用途を熟知した弊店専属の職人が 適材適所にミシン縫製と手縫いを使い分け一点一点丁寧に仕上げております。 現在ではご承知の通り、和装肌着に特化した専門店は全国的にもほとんど存在しておりません。 それはキモノ需要が低迷する現代において、和装品を取り扱われるお店の貴重な売り場スペースを肌着や着付け道具に割くより、 主役となる商品単価の高いキモノや帯にまわしたいという考えも一因だと考えます。 結婚式や入学式等何かのセレモニーの際にご着用される「白」を基調としたお品物に関しては、大手メーカー様が海外で大量生産された 商品が全国の百貨店様のキモノ売り場に並んでおりますのでご購入に関してはそう不自由はないかと存じます。 普段からキモノライフをお楽しみいただいている方々は、姿見の前で袖を通す肌着の袖口や襟元からこぼれるお色柄を 密かに楽しまれながらキモノを着付けてゆかれます。 キモノをお召しになられた後は全部隠れて外からは見えない(見せない)ものですのに 皆さん自分だけの密かなお洒落を楽しんでおられます・・・。 肌着や襦袢や伊達締め等々、縁の下の力持ち的存在であり、ある意味地味なお道具でございます。 弊店があります京都は、夏はとてつもなく蒸し暑く、冬場は底冷えする両極端な土地でございます。 また有り難い事にキモノでお仕事され生活されている方々が大勢おられる土地でもございます。 そのような環境下で、季節に応じて快適に過ごすための和装肌着が誕生することは極自然なことなのかもしれません。 暑さ寒さは北海道と九州とでは異なりますし、人によって感じ方は千差万別でございます。 この弊店サイトをご覧いただき、貴方様に適した一枚が見つかりましたら商人冥利につきます。 それではごゆっくりお楽しみくださいませ。 また弊店の和装肌着の商品袋には昔から 「よい生地」 「よい型」 「よい仕立」 のキャッチフレーズが刻まれております。 今後もこれに恥じないように精進してまいる所存でございます。 ゑり正 九代目 浦田 充靖 |